新緑

『甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯』

はじめに、を読んだときから涙が止まらなくて。最後でもまた泣きました。

NHK土曜ドラマ「フルスイング」の最終回をちらりと見ました。
高橋克実さんの演技、よかったあ。伊藤蘭さん、さすがに野球に関するドラマでの存在感があります。runさんですもん。
普段、連続ドラマは、なかなかすべて見ることができないので、見ないようにしているのですが、これは、最初から見ればよかったと思いました。

そこで、購入したわけです。






高畠さんは、若い頃から努力家として、いわゆる「いい人」として描かれていました。周りの人から、好かれ慕われている方でした。

その人柄を浮き上がらせるために、たくさんの方に取材して、資料にあたり、丁寧に野球に関するさまざまなエピソード、歴史なども説明されていました。
高畠さんのプロ野球コーチ、高校教師としてのエピソードは初めと終わりに描かれていましたから、付箋を貼った部分は、始めと終わりに集中しました。

読み終えて、付箋を貼ったところを通して読んでみましたら、傾向があることに気がつきました。
付箋を貼っていたのは、野球の練習法とコーチとしての選手への接し方、気持ちの持ちようでした。
それが今の課題なんでしょう。確かに、今求めているものです。


では、付箋を貼った言葉のいくつかをご紹介します。

夢をもって突き進めば、何事もあきらめずにやっていけば、必ず達成できる

最後は、努力と執念、そして精神力がものをいう

プロ野球で、さらに人生そのもので大切な伸びる人の共通点

1,素直であること
2,好奇心旺盛であること
3,忍耐力があり、あきらめないこと
4,準備を怠らないこと
5,几帳面であること
6,気配りができること
7,夢を持ち、目標を高く設定することができること。

指導者はよさを見つけ、賞賛し、意欲を継続するように指導することが大切である

数字は感情に支配されないから、われわれが、カンで想像しているのとは大いにちがった面を指摘して見せてくれることもしばしばあるのである。

弱いチームが強いチームの真似をしても勝てない

シンキングベースボールとは、具体的にどんなものだったのか。
「ひとことでいうと確率の高いプレーをするということです。野球は勝負ごとですから、相手の好かんことを徹底的にやるんです。相手がバントを予想しているとことでは強攻策で意表をつき、あるいは逆のケースでは足を絡めたりバントをする。また、ランナーを進塁させるために徹底的にライトヒッティングをするなど、点を取るために合理的で確率の高い野球をやりました。

ピッチャーのクセと心理を読み、球種を知る――素質の足りない分を「予測」、すなわち頭脳野球で補う。

一つを意識させて、すべてをよくしてくれていたんです。

とにかく選手をほめるのである。ほめてほめてほめまくる。たとえたくさんの欠点がめについても、その選手のよさを探し出してほめまくるのだ。短所を直すより先に長所を伸ばし、そして、気がつくといつの間にか欠点が克服されている。それが、高畠の指導法だ。

「コーチは、その選手の人生を預かるわけですから、勇気がいります。

調子が悪くなった時は、修正するポイントを一つだけに絞れ

「プロの世界に入ってくる人間は、必ずどこかにいいところがある。人より優れたところがなければプロには入ってこられません。だから私は、人より優れているその部分を徹底してほめようと思いました。以後三○年、私は一度も選手を怒らずに通してきました。その方が選手ははるかに成長するからです。

欠点を直すのではなく、その選手がほかの選手より優れているところを伸ばすことが重要なんです。

最後は精神的なもので勝負が決まるんです。結局、その選手が生き残れるかどうかを決める最大の要素は、精神力なんです。




紹介されていた、これから取り入れたい練習方法



・球を見て、また見て、とにかくキャッチャーが捕る寸前に、コツンとバットを出して、左バッターなら三塁側に、右バッターなら一塁側にファールを打つ。

・全打席の投球のすべてを高低、コース別に区分けしてあるマス目に印し、データを配る。

・ベンチから相手の投球パターンを必死で見る。

・相手がエース級の場合、そのウイニング・ショットを打つ。

・バットを内側から出して、ボールの内側を叩く。ショートの頭を狙う。

・(呼び込んで間をとることを身につけるために、)小さなトランポリンにワンバウンドさせてティ・バッティングをやる。

・ワンバウンドしたボールを打つティ。

・(開きを矯正するために、)斜め後ろからボールを投げてもらって打つティをする。

・(バットを一番いい角度で振り出すために、)ボールの底を打って、スピンをかけてボールを上に直角に打ち上げネットを超えさせる練習をする。

・(バッティングの幅を広げるために、)変化球待ちで真っ直ぐをカットする。

・ベース近くに立ち、インコースを、足は開いても絶対に左肩を開かずに打つ。

・スイングにクセをつけさせないため、ティ・バッティングで、そのままスタンドに向かって、思いっきり打つ。ボールをバットの芯に捉えさせて、しかも飛距離を出させる。

・次から次へとスピーディにバットを振らせる゙早振りティ゛。

・鉛が入った重いボールを打たせるティ。

・(バットをこねないようにするため、)バットを投げさせる。10本×五セットずつ。

・チンチンブラブラ打法

・構えたトップの位置から、バットを最短距離で打点まで持っていく。そして、その打点からは、できるだけスイングを大きくする。こねるのではなく、前へ大きく振り抜く。

・ミートポイントは臍の前、そこへバットをどう持っていくか

・一番いいフォームで投げるために、遠くへ投げる。

・地肩をつくってフォームを固め、そして下半身をつくるためにランニングする。



これらの中には、既に取り入れているものもありました。自信を持って続けられそうです。
しかし、なぜ? という、その練習の趣旨を説明するのには、もっと勉強しなければなりません。
「この本に書いてあったから」と言えたり、すぐに練習の結果が出たりすれば、説明などいらないのでしょうが。


テーマ: オススメの本の紹介 -  ジャンル: 本・雑誌
by あいありがとう  at 21:44 |  読書 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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